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上場企業インタビュー

鳥貴族 代表取締役社長 大倉 忠司

デフレに乗ったのではなく大衆市場を開拓したのです

―ほかの飲食店では、あまり見られない光景ですね。どうやって理念を浸透させているのですか。

 私が言い続けるしかありません。そして、「きれいごとを言っている」と思われないように、私自身が言動を律してみせることが大切です。違法なことはもちろんですが、“グレー”な領域のことにも絶対に手を出さない。つねに正しい人間であろうと意識しています。

 もうひとつ重要なことがあります。それは、つねに「みんなの会社」という意識をもち続け、それを社員に向けて発信することです。私の言動から「鳥貴族はオレの会社だ」という意識がちょっとでもすけてみえたら、社員たちは理念を信じられなくなってしまう。 2014年にIPOを果たしたのも、プライベートカンパニーからパブリックカンパニーになることによって、より「みんなの会社」であることを示したいという想いからでもあるんです。

―IPOの翌年には東証2部、そして2016年4月には東証1部上場企業の仲間入りを果たしました。今後の成長戦略を教えてください。

 出店ペースを上げます。現在、約500店を出していて、2017年7月期中にさらに100店舗を出したい。2021年7月期までに東名阪エリアで1000店舗を出すことが目標です。

 その後は、長期目標である国内2000店舗と、海外進出にチャレンジしていきます。2000店舗のなかには国内の東名阪以外のエリアも含まれます。

正社員の3分の1がアルバイトからのたたき上げである強み

 飲食業界はいま、人手不足による業績悪化に苦しんでいる。そんななか、鳥貴族は出店に応じた人員は確保できている。同社の店でアルバイトとして働いた後、正社員に昇格する人材がいるからだ。いまでは正社員の約3分の1がアルバイト出身者という。

 こうした店舗たたき上げの人材にくわえ、最近は幹部候補としての新卒採用にもチカラを入れている。大倉氏自身に事業計画を提案するインターン制度をもうけ、経営者視点で鳥貴族をとらえ、未来へ向けて仕事をしたい意欲ある学生を採用している。当面、成長を支える人材に不足はなさそうだ。

大倉 忠司(おおくら ただし)プロフィール

1960年2月、大阪府生まれ。高校、調理師専門学校を経て、ウェイターとして大手ホテルチェーンで働く。1982年、焼鳥店に転職。1985年に独立、東大阪市内に「鳥貴族」1号店をオープン。1986年に株式会社イターナルサービス(現:株式会社鳥貴族)を設立、代表取締役社長に就任。全メニュー280円の低価格路線が支持され、出店を拡大。2014年にジャスダック上場。2015年に東証2部、2016年に東証1部に上場。

企業情報

設立 1986年9月
資本金 14億8,868万5,125円
上場市場名 東証1部(3193)
従業員数 601名(平均臨時雇用者数2,812名)
決算期 7月末
事業内容 「鳥貴族」の営業とカムレードチェーン事業
URL https://www.torikizoku.co.jp/

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