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上場企業インタビュー

株式会社インターワークス 代表取締役社長 雨宮 玲於奈

バブル期以来の雇用情勢好転で製造業の人手不足は解消せず

2015年12月22日付でマザーズから東証一部に市場変更したインターワークス。
マザーズ上場からちょうど1年というスピード“出世”だ。製造業の求人サイトとして国内最大規模の
「工場WORKS」を運営する同社は次に何を目指すのか。代表の雨宮氏に聞いた。

通期計画達成も射程距離応募効率高める3つの戦略

―2016年3月期第2四半期決算で売上高17億8600万円、営業利益3億3600万円、経常利益は3億3600万円といずれも昨年を上回っています。通期計画売上高36億円も射程に入る好調の要因はなんですか。

 求人メディアの企画・運営を行うM&S事業部の好調が最大の要因です。なかでも製造業・工場勤務に特化した求人サイト「工場WORKS」の取引社数は前年比30.1%増、顧客単価も同24.5%増加し、過去最高に達しました。これにより、同事業部の売上高は前年比で22.4%増加しました。

―なぜ「工場WORKS」が好調なのですか。背景を教えてください。

 製造業の人手不足が近年になほど深刻化し、工場勤務できる人材を各社がやっきになって確保しようとしているからです。「工場WORKS」は求人条件を詳細に設定することにより、企業の要望と求職者の希望のマッチング精度を高めています。そうすることで採用効率が良くなるので、求人情報を出稿する企業が増えたのだと思います。しかも「工場WORKS」ユーザーの4割はリピーター。つまり、工場勤務の求職者に同サイトは浸透し、他社の求人サイトよりも応募効率が高いのです。

―「工場WORKS」の機能そのものが企業と求職者から支持されているのですね。応募効率を高くするためにはどんな戦略を展開していますか。

 まず、外部の求人情報検索サイトとの提携によって当社サイトに誘導し、新しいユーザーを獲得してきました。さらに、採用フェアも実施。これまでWebから応募しなかった人たちが会場を訪れ、企業から直接話を聞いて応募につながるケースがありました。

 くわえて、応募の導線をつくるために、工場の実態を伝える読み物コンテンツメディアとして「工場タイムズ」を立ち上げました。これら3つの集客戦略をもっていることが当社の強みです。

―そうした戦略はどのくらいの効果を上げていますか。

 外部との提携により求人情報掲載企業への応募が3%増えました。「工場タイムズ」によって、「工場WORKS」ユニークユーザー5%増加。

 採用フェアの効果は、集客数よりもブランディングができたことです。地道な取り組みですが、我々にもクライアントにとっても、ユーザーの顔が見えることが重要。名古屋で開催したフェアには、180人ほど来場されましたが、会場のなかで3〜4社ほど回遊しますので、のべ500人以上の効果があります。180人というとサイトのユーザー数からすれば大きな比率ではありませんが、企業によっては1日で5人の採用が内定する場合もあります。

 とにかく、応募者を1人でも2人でも増やす努力は何でもします。たとえば、スマホから応募するときに、基本情報を入力するのが面倒で、応募にいたらない人がいます。そこで、そういう人のために、電話でも応募できるようにしました。電話を受けるのは派遣会社や工場です。さらに、私たちも電話の受け皿としてサポートできます。求職者の背中を少しでも押すための施策です。

株主という「支持者」を増やして認知度を高める

―昨年12月22日にマザーズから東証一部指定になりました。市場変更の狙いを教えてください。

 最大の狙いは株主という「支持者」を増やすことです。株を買ってもらうことで、当社のサービスを知ってもらい、認知度を高めることができます。また、当社が成長するうえで、より高い透明性を担保しながら責任ある立場で、新しいものにチャレンジしていくという姿勢を明確にしたかった。

 これまで人材サービス業界のデファクトスタンダードをつくってきたのは大手企業ですが、それを否定するのではなく、時代の流れとともに、我々が違う価値の提供をしていきたいのです。

雨宮 玲於奈(あめみや れおな)プロフィール

1975年、神奈川県生まれ。法政大学経済学部を卒業後、2003年に株式会社リクルートエイブリック(現:株式会社リクルートキャリア)に転職。株式会社リクルートドクターズキャリア(現:株式会社リクルートメディカルキャリア)をはじめとしたリクルートグループ数社で人材サービス事業の指揮をとる。2014年1月に株式会社アイ・アム&インターワークス(現:株式会社インターワークス)取締役副社長、2014年4月に代表取締役社長に就任。

企業情報

設立 1991年3月
資本金 1億6,301万円(2015年6月現在:連結)
従業員数 183名(2015年3月時点:グループ全体)
決算期 3月末
事業内容 メディア事業、ソリューション事業、人材紹介事業
URL http://interworks.jp/

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