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上場企業インタビュー

ヤマシンフィルタ株式会社 代表取締役社長 山崎 敦彦

建機用油圧フィルタの首位 国内外の有力メーカに供給

北米市場や中国市場への拡販にも手応え

―今後の成長戦略を聞かせてください。

 米国建機メーカや、中国建機メーカへのさらなる拡販に取り組みます。
 中国市場では、2010年に蘇州開発センタを設置。現地の建機メーカの要求にすばやく対応できる体制を築きました。2007年には上海に販売拠点も設置しています。中国経済は安定成長路線にカジを切りつつありますが、伸び続ける巨大な市場として絶対に外せません。実績も出つつあるので、先行きを楽しみにしています。
 また、米国建機メーカへの拡販は、絶対に避けては通れない道です。そこで、1995年にシカゴに設置した北米における販売およびマーケティング活動の主要な拠点であるヤマシン・アメリカの機能を拡大する計画です。

―どのような計画ですか。

 ヤマシン・アメリカにカスタマーサポートセンターを設け、今後はこの機能を拡充し、近い将来、北米開発センタとして確立させ、分析・設計・試験・試作などをすばやくできる体制を拡充。細かな注文に即時対応できる体制を整備します。
 米国建機メーカとの間で生まれた信頼関係も強化します。当社のセブ工場を視察してもらった同社の幹部から開発・生産技術などを高く評価してもらいました。アメリカの商慣習と文化に通じた現地スタッフが育っていることも、同社に安心してもらえる材料になっています。

―米国建機メーカとの取引実績を聞かせてください。

 建機用フィルタ以外では、米国建機メーカが開発したディーゼル発電機に当社のエンジンオイル用フィルタが採用されました。
 この発電機は、アラスカなどの極地を想定した厳しい環境にも耐えられる装置で、世界的な企業や機関にも非常用電源として導入されていると聞いています。今後、ディーゼル発電機のラインナップを強化し、建機用エンジンなど他機種の採用につなげたいですね。
 また、油圧フィルタの可能性を広げる分野にも挑戦していきます。

ICTや石油化学 航空宇宙などへの挑戦

―どのような領域への進出が始動していますか。

 ひとつは燃料用フィルタ。世界レベルの排ガス規制強化により、新興国では粗悪な燃料から「水」と「ゴミ」を分離するフィルタへのニーズが高まっています。2014年から国内建機メーカへ燃料フィルタの供給を開始しており、この実績をテコに中国国内の建機メーカなどに売り込みを図ります。
 すでに開発済みの、ホイールローダーなどに搭載されるモデルのトランスミッション用フィルタも戦略製品です。これは国内建機メーカへの販売を強化しています。むずかしいとされてきた領域への進出にも挑戦します。

―その内容を聞かせてください。

 すでに始動しているプロジェクトとして、油圧フィルタにセンシング技術を取り入れ、建機の故障を予知するICT分野への進出があります。また、石油化学や航空宇宙分野などの新分野への進出も検討しています。
 油圧システムを使用する領域に日本の油圧フィルタ技術が取り入れられていますが、航空分野はアメリカのフィルタメーカの独占が続いています。こういった参入が難しい、高い信頼性が求められる領域を含め、新分野を開拓したい。
 挑戦は当社のDNA。現状に甘んじることなくチャレンジを続け、一つひとつ実現させていきたいと思います。

山崎 敦彦(やまざき あつひこ)プロフィール

1953年、東京都生まれ。1980年に東京大学を卒業し、同年4月に株式会社小松製作所に入社。同年5月にヤマシンフィルタ株式会社取締役に就任。1982年にヤマシンフィルタに入社し、取締役経営企画室長に就任。取締役営業部長を経て、1990年に代表取締役社長に就任。

企業情報

設立 1956年4月
資本金 8億2,200万円(2015年3月期現在)
従業員数 357人(連結:2015年3月末現在)
上場年月日 2014年10月8日(東証2部)
決算期 3月末
事業内容 建機用フィルタ・産業用フィルタ・プロセス用フィルタおよび関連部品の製造・販売
URL http://www.yamashin-filter.co.jp/

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