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上場企業インタビュー

日本PCサービス株式会社 代表取締役社長 家喜 信行

ホームネットワークをサポートする総合サービスでアジアNo.1企業をめざす

修理にとどまらず商品の物販まで手がける

―ほかに強みはありますか。

 顧客満足の追求と品質管理の徹底のため、直営店ではすべて社員が対応。加盟店とも積極的に情報共有をして、つねに接客力と技術力の向上を図っています。コールセンターも内製化し、顧客の意見をすぐに現場に反映させる体制を整えています。
 また、修理だけで終わるのでなく、カウンセリングから物販まで手がけるワンストップサポートを行っています。パソコンのトラブル対応をきっかけに顧客と信頼関係を築き、太陽光パネルや蓄電池、電力管理のためのHEMSの設置といった新たなサービスの提供につなげていくのです。
 さらに、個人情報管理を徹底しています。顧客の個人情報が入った大切なパソコンを扱うことから、当社では(注2)ISMSとプライバシーマークを取得。安心してサービスを利用してもらうための努力を多角的に行っています。

―昨年11月に名証セントレックスへの上場を果たしました。反響はいかがですか。

 まず、顧客の信頼度が飛躍的に高まりました。パソコン修理サービスを初めて利用する人も「上場しているなら安心」と、問い合わせが増える大きな要因になっています。
 そして、企業との業務提携がよりスムーズになりました。新規だけでなく、なかなか進んでいなかった商談が動き出すなど営業面の貢献も大きいですね。
 名証セントレックスでは6年8ヵ月ぶりでの株式公開ということもあり、メディアから積極的に取り上げていただいたことも奏功しました。今後は企業規模のいっそうの拡大をめざすためにも、上場市場の変更も視野に入れたいと考えています。

住環境の進化にともなう新たなトラブルを解決

―今後の成長戦略を聞かせてください。

 新規はもちろん、既存顧客をしっかりとフォローするためのサービス強化を図っていきます。具体的には、2回目以降の利用が割引になるなどの特典を用意した「アフターサービス保証」や、スマートハウス対応の新会員サービス「e‐おうち」を拡販していく予定です。
さらに、パソコン総合サポートから、ホームネットワークをワンストップでサポートする体制を拡充していきたいと考えています。
 政府は、2020年に向けてグリーンエネルギー革命という将来像を掲げています。たとえば、自分たちで使う電力は自ら太陽光パネルで発電する。余った電力は蓄電池にためて夜に使うというライフスタイルです。
 また2016年からは小売り電力が全面自由化となり、ユーザーは安い電力を選んで買い求め、蓄電池にためながら自宅で使っていく時代となります。近い将来、ホームネットワークは全盛時代を迎えます。そのトラブル解決やフォロー対応のスペシャリストとなる当社の役割は、今後いっそう大きくなると自負しています。

―ホームネットワークの分野で、欠かせない会社をめざしていくわけですね。

その通りです。JAFが自動車やバイクのトラブルやフォローの総合的なサービスを確立しているように、当社はパソコンやデジタル家電、スマートハウスの分野でそのポジションに立ちたいという想いがあります。これから広がる新たな市場を確実に取り込み、アジアのサポートシェアNo.1の座をめざしていきます。

次代の事業を推し進める「先進性」と足場を固めて歩む「堅実性」が躍進の源泉

「自動車・バイクで困ったらJAF、セキュリティ・安全といえばセコムやアルソック、清掃や快適さはダスキン。同様に、“ネットワークやICT機器で困ったら日本PCサービス”と言われる存在になりたい」と話す代表の家喜氏の事業戦略は明快だ。
 2003年に創業して以降、大手企業とのアライアンス戦略で売上を拡大。一方で積極的なPR施策によって「パソコン緊急駆けつけサービス」の認知度を上げ、自社集客によってエンドユーザーへの浸透を広げていった。2014年8月期の売上は24億1,909万円。過去最高の増収で先の展望も明るい。
 現在、同社の直営店舗は全国に13。その勢いからすると、出店スピードが遅いとの印象を抱くかもしれないがそうではない。「当社は地域のニーズのボリュームを超える出店はしない。加盟店でエリアサービスを行い、ニーズが増えれば直営店を展開して収益率を上げていく。その結果、集客率が高まり加盟店の受注も増える。やみくもに出店を拡大させることはしないのです」と家喜氏。
 スマートハウス時代の到来にサービスのベクトルをあわせる一方、着実な成長プランを描き足場を固めていく。そのバランスが、同社の躍進を支える要因と感じた。

家喜 信行(いえき のぶゆき)プロフィール

1976年、兵庫県生まれ。桃山学院大学を卒業後、ITパッケージソフトの販売会社に就職。同社でトップセールスを約2年間続けた功績が認められ、若くして大阪営業所の所長になるなど営業の一線で活躍。2003年、有限会社マネージメントクリエイティブの代表取締役に就任するとともに株式会社に組織変更。2008年に日本PCサービス株式会社に改称。即日対応のパソコン総合サービスを全国展開し急成長を遂げた。現在は全国に約300の出動拠点を置き、大手企業との業務提携を推進。2014年にセントレックスに上場を果たし、さらなる躍進を見すえている。

企業情報

設立 2001年9月
資本金 1億8,880万円(2014年12月25日現在)
上場年月日 2014年11月26日(名証セントレックス)
決算期 8月末日
事業内容 パソコン・スマートフォン・デジタル家電ほかホームネットワーク関連のサポートサービス、HEMS・太陽光パネル・燃料電池などのサポートサービス
URL http://www.j-pcs.jp/

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