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上場企業インタビュー

株式会社エイチーム 代表取締役社長 林 高生

「爆発性」と「継続成長性」の2軸経営で今から100年続く会社をめざす

分社化を進めグループ経営を強化する

―ライフ事業では、分社化を積極的に進めていますね。そのねらいはどこにあるのですか。

新事業を次々と立ち上げると同時に、経営陣にビジネス経験を豊富に積ませ、グループ全体の経営を強化するためです。前期、「すぐ婚navi」の運営事業部を株式会社A.T.bridesとして分社化したのを皮切りに、今期は「引越し侍」と「ナビクル」の運営事業部について、それぞれ株式会社引越し侍、株式会社エイチームライフスタイルへ分社化しました。
不思議なもので、事業部では狭い範囲内でしかものごとを考えませんが、分社化して責任のある立場を与えるとリミッターがはずれ、視野がぐんと広がります。実際、分社化した後、「親会社のエイチームを抜く」と宣言しているメンバーもいるほど。これからも、どんどん分社化していきたいですね。
ただし、事業の立ち上げ時から法人化することはしません。ある程度、事業が育ち、社長をまかせられる人材にはヒト・モノ・カネの動かし方を覚えてもらい、経営者になる準備ができたなと思った段階で事業部を分社化します。過保護かもしれませんが、今はそうすることがグループ全体の成長になると考えています。

―今後の目標を聞かせてください。

エンタメ事業では全世界に向けて月商10億円規模のアプリを複数タイトル生み出し、ライフ事業は既存サービスで年商100億円~200億円規模をめざし、新規サービスを育てます。そして、ネットの世界すら飛び越えた新しい事業にチャレンジし、今から100年続く会社をめざし、誰もがエイチームの名を知っている。そんな存在になりたいですね。

"ファインプレー"を生み続けるために
草創期から志向してきた2軸経営

「失敗をとがめても委縮させるだけ。挑戦を称賛し、失敗してもとがめない風土から"ファインプレー"は生まれる。それこそが爆発的な成長力の源泉だ」。エイチーム代表の林氏はそう話す。
失敗をとがめない環境には、それを受け止め、吸収できる安定基盤の裏打ちが必要だ。「引越し侍」の前身で、初めてのライフ事業にあたる「引越し価格ガイド」をエイチームがスタートさせたのは2006年。恋愛系シミュレーションゲームなどを相次いでリリースし、好調な業績を続けていた草創期からライフ事業という安定的な収益モデルづくりに取り組んだことが挑戦する風土を定着させ、その後の『ダークサマナー』という世界規模でのホームランを放つ伏線になった。
昨年から同社はライフ事業の子会社化を本格化させ、ヨコ展開を基本にした新事業創出のアクセルを踏み込んだ。これにより安定基盤がいっそう強固になるため、爆発力も増すのは間違いない。NHNエンターテインメントとの合弁会社である株式会社Ateam NHN Entertainmentが、次の爆発を誘引する導火線だ。
同社の2軸経営は、さらにパワーアップしそうだ。

林 高生(はやし たかお)プロフィール

1971年、岐阜県土岐市生まれ。小学5年生の頃からコンピュータープログラミングを開始し、中学卒業後はさまざまなアルバイトを経て学習塾を経営。1997年、個人事業としてエイチームを創業後、2000年、有限会社エイチーム(現:株式会社エイチーム)を設立し、代表取締役社長に就任。

IRデータ

2013年 2012年 2011年
BPS 364.72円 217.41円 38,823.21円
EPS 110.08円 69.99円 9652.62円
自己資本比率 75.4% 63.40% 57.60%
ROA 22.45% 23.82% 15.01%
ROE 37.9% 38.85% 28.38%
従業員数 385名 264名 219名

(連結、7月期末現在)

企業情報

設立 2000年2月(創業:1997年6月)
資本金 5億2,319万9,760円
上場年月日 2012年4月4日(マザーズ)、2012年11月22日(東証一部)
決算期 7月末日
事業内容 エンターテインメント事業、 ライフスタイルサポート事業
URL http://www.a-tm.co.jp/

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