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上場企業インタビュー

株式会社ネクステージ 代表取締役社長 広田 靖治

業界の基準となることで「中古車メーカー」を目指す

全国展開している名古屋発の中古車販売会社、ネクステージ。
消費増税のあおりが長引く小売業界のなかで、積極的な新規出店を行っている。
2014年には東証一部に市場変更するとともに名証一部にも上場。
勢いにのる同社の強みやビジョンに迫った。

※下記はIR通信vol.3(2015年8月11日発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

新規出店が奏功し売上が130%アップ

―消費増税の影響が長引いて小売業界に逆風が吹くなか、2014年11月期には37店舗から44店舗に拡大。2015年11月期末には60店舗を予定しています。なぜそのような攻めの戦略が打てるのでしょうか。

 市場のシェアを獲っていくことを最優先しているからです。
 中古車業界はおよそ2兆円の市場があるといわれています。その一方で、現状は「小さな町のクルマ屋さん」といった個人販売店が都道府県ごとに細かく点在し、業界全体の売上の大部分を占めている状態。家具やアパレルなどの他業界では、圧倒的な売上を誇る企業が存在します。しかし、中古車業界にはまだそのような企業が存在していないのです。

―中古車業界で圧倒的な企業を目指そうとしているのですね。

 ええ。消費増税の影響を受けているのは、どの小売店も一緒。ならば、まだまだ出店余地のあるエリアに進出して顧客を囲い込んでいこうというのが狙いなのです。
 2014年11月期は増税後の買い控えの影響を受けたものの、積極的な新規出店が奏功し、対前年比130%で売上が増加。この伸び率は業界No.1だと自負しています。

上場を果たすことで顧客に安心と信用を提供

―2014年9月には東証マザーズから東証一部に市場変更し、12月には名証一部にも上場を果たしました。狙いを教えてください。

 やはり顧客に対して、さらなる安心と信用を提供するためです。
 小売業を営む当社としては、クルマを購入してもらう顧客からいちばん信用を得たいと考えています。とくに中古車業界はまだまだ価格設定が不透明なため、どこでクルマを買っていいのかわからないケースが多々あるからです。
 そこで市場変更することで、さらに多くの顧客に安心と信用を提供できると判断したのです。実際に年配の方が「東証一部に上場しているから安心だ」と購入を決めていただいた事例もあり、反応は上々です。
 また、名証一部にも上場したのは、当社が愛知県発祥の会社だから。県内の顧客に対しても信用を得るとともに、地元の活性化に貢献したいという想いもあるのです。
 重複して上場することで、多くの方から注目されるぶん、当社のサービスに対する目も厳しくなります。そこで当社は、より質の高いサービスを提供するためにビジネスモデルの強化を図っています。

三位一体のビジネスモデルで他社との差別化を図る

―ビジネスモデルの詳細を教えてください。

 当社の成長を支えるビジネスモデルの特長は大きく3つ。1つ目は、「販売可能限界価格」と呼んでいる圧倒的な低価格販売。オークションで仕入れた価格とほぼ同額で販売し、カーナビやコーティングなどをクロスセルで販売する仕組みです。
 2つ目は高品質な商品を提供している点。厳選した仕入れと徹底した品質管理により、年式が新しく走行距離の少ない状態の良いクルマをラインアップしています。
 3つ目はSUV専門、ミニバン専門、軽自動車専門などカテゴリー別に特化した専門店舗を運営している点。特定車種の在庫を豊富に揃えることで、「ここにくればほしいクルマが必ず見つかる」と根づよいファンが集まり、成約率もアップするのです。
 これら3つを効果的に組み合わせることで、不況といった外部環境の変化にも負けない経営体制を築き上げてきたのです。そして、重複上場と前後して、これらのビジネスモデルをさらに磨き上げるための新しい戦略を推し進めています。

広田 靖治(ひろた せいじ)プロフィール

1973年、大阪府生まれ。1998年に有限会社オートステージヒロタを設立し、代表取締役社長に就任。2002年に株式会社ネクステージを設立し、2004年に両社を統合。2013年7月に東証マザーズに新規上場、2014年9月に東証一部に市場変更し、12月に名証一部へ上場した。

企業情報

設立 1998年12月
資本金 6億9,986万1,400円(2015年6月末現在)
従業員数 633人(2015年5月末現在)
上場年月日 2013年7月30日(東証マザーズ)、2014年9月19日(東証一部)、 2014年12月4日(名証一部)
決算期 11月末
事業内容 新車・中古車の販売および修理、損害保険代理店業
URL http://www.nextage.jp/

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