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上場企業インタビュー

株式会社インタースペース 代表取締役社長 河端 伸一郎

長く愛される事業を選び 高い熱量でカタチにする

期待の星としてもてはやされたかと思えば、あっという間に消えてしまう。
投資家の期待を裏切る企業が多いIT分野。
そのなかで着実に継続成長を続けているのが、アフィリエイト広告の草分けといえるインタースペースだ。
安定した業績の裏には、代表の河端氏の独特の哲学がある。
「流行は追わない」。そう断言する同氏の真意は─。

※下記はIR通信vol.1(2014年8月22日発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

13年間出稿を続ける 長いつきあいの顧客も

―創業以来14年間、増収を続け、直近の5年間では増収増益を続けています。成長の要因を教えてください。

 経営理念に「Win-Win」という言葉を掲げている通り、顧客と長くつきあえるサービスを選んで投資し、事業化していることです。そのなかで、直近はリアルアフィリエイトの分野と「ママスタジアム」などのメディア分野の2つが大きく成長しています。
 創業して最初に手がけた事業であるアフィリエイト広告も、顧客と長くつきあえるビジネスです。従来の広告では、一定のスペースに出稿すると料金が発生。広告に効果がなかったときのリスクは顧客がもちます。一方、アフィリエイト広告は成果報酬型。効果がなかったときのリスクは私たちがもつ。そのため、顧客は効果に応じて、継続して広告を出しやすいのです。
 結果として、現在までに13年間も続けて広告を出し続けてくれている顧客もいます。だから長期的視点で見て、業績が伸び続けているのです。

―ネット広告の分野は競合が多いと思います。そのなかでの強みはなんですか。

 豊富なノウハウと実績です。20
01年という、アフィリエイト広告のサービスが出現した当初から事業を展開しているので、トップレベルの実績があります。とくに金融やゲーム業界では「新サービスをリリースするときはアクセストレードに広告を出してPRする」といってもらえる顧客も多いのです。そんなブランドを確立していることが大きな強みです。
 また、他社に先がけてスタートした店舗型のアフィリエイト事業では、国内トップクラスの実績があります。
 携帯電話の販売店でケータイやスマホを購入するとき、販売員からモバイルコンテンツを勧められた経験はありませんか? そのコンテンツの運営企業が広告主で、私たちがネットワーク化している全国約1万1000店の販売店を通してプロモーションする。ユーザーが加入したら、成果に応じて店舗に広告報酬を支払う。これが店舗型リアルアフィリエイトです。

ユーザー全員にリーチできる 販売店のPR力に着目

―店舗型に着目したきっかけを教えてください。

 携帯電話の販売店はユーザー全員にリーチできる立ち位置にあるので、PRする強力なチャネルになると考えたからです。そこで、携帯電話の0円販売ができなくなり、キャリアの割賦販売になったタイミングで参入。買い替え頻度が落ち、販売台数が減ることで、販売店に「1台あたりの販売収益を向上させなければならない」というニーズが出てくるだろうと思ったからです。
 いまは会社全体の売り上げの2割強を占める主力事業に成長しました。

―2014年9月期の振り返りをお願いします。

 大きなトピックスとして、Webサイト運営をはじめとするメディア事業の黒字転換があります。アフィリエイト広告事業に続く、2番目の柱として育てようと、ここ数年取り組んできたことが実ってきた形です。
 なかでも子育て中の母親を支援するWebサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数が200万名を突破。10歳以下の子どもをもつ母親は国内に800万名ですから、4人にひとりがユーザーということになります。
 広告媒体としての価値が飛躍的に向上したことで、売り上げが伸びてきたことが大きく貢献しています。これからもっと有益なコンテンツを提供していくことで、子育て世代全員が知っているようなサービスへ大きく育てていきたいと思っています。

―ユーザー数を増やすために、どんな手を打ったのですか。

 まず、サイトの信頼性を高めるために洗練されたデザインにリニューアルし、続いてタレントさんの子育てインタビュー記事を掲載しました。それにより安心できる子育て支援サイトだということが一目でわかってもらえるようになりました。
 また、「ママスタジアム」に掲載したコンテンツのポータルや有力なサイトへの提供を開始しました。その結果、ポータル経由でのアクセス数が増加しました。
 適切な施策を打てるようになったのは、この事業にかかわっているメンバーが子どもをもつようになったこともありますね。それまでは、「ユーザー目線で運営している」とはいっていても、想像でしかありませんでした。それが、リアルな問題として感じられるようになりました。家に帰れば、自身が子育てをしている。そんなリアルな立場から施策を真剣に考えた結果としてコンテンツが充実。それがユーザーに伝わったのでしょう。

河端 伸一郎(かわばた しんいちろう)プロフィール

1970年、千葉県生まれ。1994年に学習院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社に入社。リテール営業に携わる。株式会社ベンチャーコントロールを経て、1999年に株式会社インタースペースを設立、代表取締役社長に就任。

企業情報

設立 1999年11月
資本金 9億7,940万5,000円(2013年9月末時点)
従業員数 293名(2013年9月末時点:連結)
上場年月日 2006年9月19日(東証マザーズ)
決算期 9月末
事業内容 インターネット広告事業、メディア運営事業
URL http://www.interspace.ne.jp/

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